三門 (国宝)

境内の南、惣門に当たる六波羅門から入ると、
池の向こうに大きく三門が見えます。

室町時代前期に再建され、禅宗寺院の三門としては最古、最大のもので国宝に指定されています。
2階には釈迦三尊と十六羅漢が安置され、内部は極彩色で飛天、雲、龍などが描かれています。

三門の西には南北朝時代に建立された重文の東司(とうす)があります。
東司とは修行僧の厠ことで、昔は内部に個別の仕切りがあったようですが、今は便壷だけが整然と並んでいます。
僧たちにとっては東司も修行の場でありました。

三門の東には室町時代に建てられた重文の浴室があります。
室内は左右に腰かけがあり、真ん中を洗い場とする蒸し風呂で焚口は後ろです。
これも京都最古の浴室であり、昔の修行僧の姿がしのばれます。

 三門からの境内展望
東司 (南北朝 重文) 
                    
 東司に並ぶ便壷   
浴室 (室町 重文)