西教寺 麒麟の欄間彫刻

今年のNHK大河ドラマ主人公明智光秀の「麒麟がくる」が始まりました。
中国の神話にある麒麟は優れた為政者が現れ、世の中が平和になると姿を見せる霊獣です。
形は鹿に似て、顔は龍で角があり、牛の尾と馬のひづめを持ち、身体には鱗があります。
キリンビールのラベルに描かれている姿です。

そこで、光秀の菩提寺坂本の西教寺を訪ねました。
そこの宗祖大師殿の唐門に麒麟が彫刻されているのを見つけました。
大師殿は宗祖慈摂大師(真盛上人)を祀り、
唐門は大正時代に建てられたもので直接光秀とは結び付きません。
ドラマの作者はここから何かのヒントを得たのでしょうか。

敗者である光秀は、以前叛逆者として嫌われていましたが、
戦国時代における謀叛行為は常にあり、
むしろ光秀は庶民のための政治を行った名君として、丹波福知山では御霊神社に神として祀られています。
光秀は善人か、悪人か今後ドラマはどのように展開するのでしょうか。

吽形の麒麟     阿形の麒麟 
                     
 宗祖大師殿唐門   総門と光秀の幟