雲龍院


泉涌寺山門の前をさらに奥へ入ると、泉涌寺派の別格本山雲龍院があります。

南北朝時代北朝4代後光厳天皇の勅願で、竹巖聖皐(ちくがんしょうこう)を開祖として創建されました。
以降天皇家の葬儀は全て泉涌寺で行われましたが、
当時は火葬でありお骨は深草北陵(12帝陵)などのお堂の中に合葬され、御陵は泉涌寺にはありません。

しかし、後水尾天皇は土葬を望まれたため再びここ泉涌寺に葬られました。
以降月輪陵、後月輪陵には14の天皇の九重石塔が並び、
幕末121代孝明天皇になって墳丘が復活し後月輪東山陵となりました。

雲龍院の玄関を入ると正面に雲竜図が掲げられています。
この龍は右から見るのと左から見るのとでは、顔の長さが違って見える不思議な画です。

霊明殿には歴代の天皇と皇子、皇女の尊碑がここにも安置されています。
霊明殿の前庭の石灯篭は徳川慶喜の寄進したものです。
本堂龍華殿に薬師三尊が祀られています。

 玄関   見方によって顔の長さが違って見える  雲竜図 
        

 霊明殿と 慶喜の石灯篭  

  庭園