雲龍院 悟りの窓

書院悟りの間には円形の「悟りの窓」と四角な「迷いの窓」があります。
鷹峯の曹洞宗源光庵の「悟りの窓、迷いの窓」は禅の教えとしてよく知られていますが、
こちら真言宗雲龍院にもあることはあまり知られていません。

円い「悟りの窓」は丸い形が大宇宙を表わし、
ありのままの自然の姿、清らか、偏見のない悟りの境地を表わしています。
四角い「迷いの窓」は人間の人生における「生老病死、愛別離苦」の
四苦八苦の苦しみをあらわしているといいます。

蓮華の間の障子には、色紙のような四つのガラス窓があり、
正面に座ると左から庭の椿、灯篭、紅葉、松が色紙のように浮かび上がります。

毎年成人の日には泉山七福神巡りが行われます。
こちらの台所には鎌倉時代作の財運福徳のご利益「走る大黒天」が祀られています。

裏の墓地には女性の推理作家山村美紗の墓がありました。
私の出身地伏見の方であり、間接的にもいろいろな思い出を込めてお参りしてきました。

 迷いの窓  蓮華の間 
                          

  走り大黒天 (お寺の絵葉書)
  
山村美紗の墓