鳳凰堂と扇の芝 

鳳凰堂は阿弥陀如来を祀る重層入母屋造りの中堂から、
左右に高い床の翼廊が伸び、角に宝形造りの楼閣がそびえる
均整の取れた藤原時代の優美な国宝建築です。

お堂全体の姿が鳳凰の羽を広げた形であり、
また屋根の上に飾られた2匹の鳳凰から鳳凰堂と呼ばれ、
鳳凰は1万円札に、鳳凰堂は10円硬貨にデザインされています。

本尊丈六の阿弥陀如来は寄木造を完成させた名仏師定朝の作で、
藤原時代最高の作として国宝に指定されています。

境内には治承4年(1180)以仁王を奉じて平氏討滅を謀った源三位頼政が、
戦いに利あらずして、軍扇の上で割腹したと伝えられる写真の扇の芝があり 
頼政の墓も鳳凰堂の裏最勝院にあります。

宝物殿に納められている梵鐘は、姿の美しいことで天下の三名鐘に数えられています。
平等院は宇治上神社とともに「世界遺産古都京都の文化財」に指定されています。

 鳳凰堂の影を落とす阿字池 藤棚 
        
 
観音堂(鎌倉前期 重文)
 
大吉山から見た平等院全景