橋 姫

紫式部によって書かれた源氏物語宇治十帖の古 跡を2回に分けて訪ねてみます。

源氏物語の前半は光源氏の明るい人生が描かれ、後半宇治十帖には光源氏の死後、
その遺児薫君の実らぬ恋の失意の姿があります。
貴公子である薫君には帝の第3皇子匂宮という友人がいました。

そのころ光源氏の異母弟八の宮は北の方亡き後、
宇治川のほとりで二人の娘とともに仏道に帰依しひっそりと暮らしていました。
宇治の阿闍梨を介して八の宮のことを知った薫君はたびたび京から八の宮を訪ねてきます。

3年の月日が流れ、八の宮が留守の月夜の晩、琵琶と筝を合奏している姉妹の姿を見て、
薫君は優しい風情の姉の大君に心を惹かれます。

再び宇治を訪れた時、柏木の乳母子である弁という老女から、
薫君の本当の父は衛門の督柏木であると出生の秘密を知らされ、物思いにふけるのでした。

橋姫の碑は、宇治の街中橋姫神社の中にあります。

 元橋姫神社があった宇治橋 三の間   橋姫神社
         
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