総角 早蕨 (あげまき さわらび)
八の宮の一周忌も終え、薫君は大君への想いを歌に託して訴えます。
しかし大君は代わりに薫君と中の君の結婚を勧めます。
そこで薫君は匂宮と中の君を結びつけることによって、大君の心変わりを願いました。
大君は妹の幸せを祈り匂宮との結婚を認め、二人は結ばれました。
しかし、その後匂宮と右大臣の娘との婚儀の噂もあって、匂う宮の中の君への訪れが途絶えがちになりました。
大君は妹の将来を案じるあまり病に倒れ、薫君の看護も空しく帰らぬ人となりました。
総角の碑は宇治上神社の近く大吉山登り口、にあります。
父に続き姉を失った失意の中の君のもとへ、
宇治山の阿闍梨から初春の早蕨、土筆などが贈られてきました。
中の君はこの春匂宮の二条の屋敷に移ることになりました。
薫君は中の君に大君の面影をしのび、二条屋敷を訪ね中の君と語らいます。
匂宮は二人の仲にかすかな疑いを抱きます。
早蕨の碑は宇治神社の近くにあります。
総角の碑 | 早蕨の碑 |
さわらびの道 道標 |
世界遺産 宇治上神社 |