高台寺

八坂の塔から高台寺に向かう途中に高台寺の表門があり、
元加藤清正が建立した伏見城の門と伝えられています。

高台寺は豊臣秀吉の正室北政所寧々が、阿弥陀が峰に眠る秀吉の菩提を弔うために建てたもので、
徳川氏が慶長10年(1605)この地を提供し、伽藍を建立しました。
そして建仁寺の三江紹益を迎え、北政所はここで落飾し高台院湖月尼となりました。

創建当初は伏見城の建物を移し境内は壮麗を極めましたが、
度重なる火災により焼失し、当時の建物としては表門、開山堂、霊屋、傘亭、時雨亭が重文に指定されて残されています。

写真の中央は三江紹益を祀る開山堂で、お堂の天井には秀吉の舟の天井と北政所の御所車の機材が使われています。
手前から開山堂へ続く回廊には観月台が見えています。

開山堂の奥には霊屋が見え、秀吉、北政所の木像を安置する北政所の廟所でもあります。
仏壇の周囲には高台寺蒔絵とよばれる華麗な蒔絵が施されています。

桃山時代の庭園をさらに奥へ歩むと、伏見城から移された傘亭、時雨亭の茶室があります。

 開山堂と臥龍池   傘亭 奥は時雨亭
          

 高台寺表門

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