道真公と牛

丑歳の新年を迎え、京都の天神さん参りをしてきました。
北野天満宮を総本社として、全国には12000社の天満宮と天神社があります。
西日本の主たる天満宮として「菅公聖跡25拝(社)」があり、
京都では北野天満宮、菅原院天満宮、錦天満宮、吉祥院天満宮、長岡天満宮が入っています。
そのほか「洛陽天満宮25拝(社)」などもあります。
それぞれの社に見られる牛の姿もいろいろです。

平安時代道真公は宇多天皇の寵愛を得て、醍醐天皇の時右大臣になりましたが、
左大臣藤原時平の讒言を受けて無実の罪で太宰府に流され、
2年後の延喜3年(903)に現地で亡くなりました。

死に臨んで道真公は、自分の遺体は「人に引かせず牛の行くところにとどめよ」と遺言し、
途中牛が座り込んだ大宰府安楽寺の土地に葬られました。
そのため全国の天満宮の牛はすべて伏せておりますが、
唯一北野天満宮の拝殿欄間の彫刻に立ち牛の姿が見られ、
北野天満宮七不思議のひとつに数えられています。

  北野天満宮 立牛  錦天満宮
                        

 北野天満宮 なで牛

 北野天満宮 赤目牛