菅大臣神社(かんだいじん)

 菅大臣神社は西洞院仏光寺下るにあります。
ご祭神道真公は右大臣となり菅大臣(すがのおとど)とよばれ社名となっています。
この地も道真公誕生の地として産湯の井があり、
南北2町、東西1町の紅白梅殿という菅家屋敷がありました。

そこに置かれた菅家廊下は菅原家の学問所で、
道真公も56歳で左遷されるまで30年余りその塾で指導に当たっています。

石の鳥居の横に見える梅の木は飛梅の名で知られ、道真公は京を去るにあたり
「東風吹かばにほひをこせよ梅の花 主なしとて春なわすれそ」
と詠み、その後この梅の一枝が一夜にして太宰府へ飛んで行ったといいます。

北の紅梅殿の跡に北菅大臣神社、ここ白梅殿の跡に菅大臣神社があります。
社殿はたびたびの火災に焼け、
現在の本殿は明治2年に下賀茂神社の本殿を移築し、幣殿を加えて八棟造としています。

昨年の菅総理大臣就任以来、その名にあやかりここを訪れる人が何故か増えたそうです。


 菅大臣神社一の鳥居  本殿 八棟造
           

道真公産湯の井 

 手水舎の牛