船出の儀

観音石像での法要が終わると、僧侶や山伏たちはほら貝の音に合わせて
松林の道を次の会場へとお練りをおこないます。
道中では地元の子供たちによる野村太鼓が出迎えます。

途中の松林の中には万葉集歌碑があり、
「さざ波の比良の大曲(おおわだ)よどむとも昔の人にまた逢わめやも」
と柿本人麻呂の歌が刻まれています。

雄松館東屋では水難者回向、湖上安全、水源感謝法要などが営まれました。
続く船出の儀では船の上から比良山の法水(のりみず)が湖上に注がれる湖水の浄化祈願があり、
その後紙卒塔婆が湖面に散布され水没者の慰霊が行われました。

山田大僧正と藤波源信大阿闍梨による植樹もありました。
藤波源信師は平成15年に信長の比叡山焼き討ち後
49人目の千日回峰行を終えられた大阿闍梨です。
次に会場は護摩道場へと移ります。

船出の儀   船から紙塔婆を散布
                     
山田大僧正と藤波大阿闍梨の植樹   万葉集歌碑