護摩道場山伏問答

道場の真ん中には大きな護摩壇が置かれ、
その奥に祭壇、手前には僧侶や山伏が控えます。

先ずは山伏の登壇にあたり、山伏の問答がおこなわれ、
この問答に合格した聖護院修験者は中へ入ることが許されます。
次に矢を持った山伏が東西南北の四方と表裏の鬼門へ矢を放って邪気を払います。

比良八荒については悲しい物語があります。
このホームページ「116近江八景1」の堅田の落雁にも記しましたが、
こちらの伝説ではでは若き修行僧に恋をしたのは対岸東江州の旅籠の娘「おはな」です。
娘は比良のふもとで修業する若き僧のもとへ
百夜通い続けることができれば夫婦になるとの約束を得ました。
そしていよいよ百日目の満願の夜、たらいに乗って比良へ向かうおはなには
いつもの目印の灯は見えず、暗闇の湖面をさまよううちに、
比良颪の強風に吹かれて湖水に沈んでしまいました。
おはなの命日のころに吹く比良八荒は、彼女のの恨みがこもった風だと伝えられています。


 護摩道場の法要
 四方に矢を放つ邪気払い
 
           
護摩道場へのお練り 
 桜の咲く近江舞子沼と比良の連峰