蓮院 親鸞得度の地

幼くして両親を亡くした松若丸は、9歳のとき慈円を戒師として
青蓮院で得度し範宴(はんねん)となります。
慈円は天台座主を4度も勤めた高僧で、関白九条兼実の弟にあたります。

慈円に従って比叡山へ登った範宴は、堂僧として修業の道に励みます。
貴族出身の範宴にはエリートコースである衆徒の道も可能でしたが、
聖人を装い立身出生のみを求める衆徒の姿に反発して、厳しく修行に明け暮れる堂僧の道を求めました。

西塔にある常行堂では常行三昧の修行が行われ、
90日間堂内で阿弥陀仏の周りを念仏を唱えて歩き続け、わずかな仮眠も横臥することも許されません。

比叡山での20年間の修行を終え、聖徳太子の夢のお告げを得て山を下り、
六角堂で100日間の参篭に入ります。

参篭75日目に再び聖徳太子は救世観音の姿で現れ、
範宴に吉水の草庵におられる法然上人を訪ね、本願念仏を学ぶことを勧められました。

 青蓮院山門
比叡山  西塔 常行堂
                  

比叡山西塔 親鸞聖人修行の地 

 六角堂