東求堂

銀沙灘(ぎんしゃだん)を前にしてここの本堂である方丈、そしてその奥に東求堂が並んでいます。
東求堂は文明18年(1486)義政が持仏堂として建てたもので、
檜皮葺単層入母屋造の初期住宅風建築の遺構として国宝に指定されており、
内部仏間には阿弥陀如来と等身法体の義政像が安置されています。

また東北角の同仁斎と呼ばれる四畳半の室には、 
北側に付書院と違い棚が並び古い書院建築の特色をよく残しています。
ここが四畳半茶室の濫觴とも伝えらますが確証はありません。

渡り廊下続きで、東求堂の後ろには弄清亭(ろうせいてい)があります。
東求堂のそばにある銀閣寺型手水鉢は花崗岩製の大きな四角形に、
線条のデザインを施した斬新なものです。
前の池には白鶴島があり、その近くには各大名から寄進された大内石や細川石が置かれています。
東求堂のこの辺りは風流人茶人として余生を過ごした義政の姿がしのばれます。

東求堂              
              弄清亭              
   
           

 銀閣寺型手水鉢
 白鶴島