両足院 阿吽の狛虎
建仁寺の塔頭両足院には鎮守社毘沙門天堂があります。
ご本尊の毘沙門天は鞍馬寺の毘沙門天の胎内佛だったといわれる7㎝ばかりの小さな像です。
信長が比叡山を焼き討ちしたとき、鞍馬寺の僧が尊像をここへ疎開させたといいます。
関ケ原の戦いでは黒田長政がこの像を兜に入れて出陣し、勝利を収めました。
毘沙門天堂の前には猛々しい姿の阿吽の狛虎が置かれています。
その他香炉や提灯にも虎の姿が見られます。
社務所には開運の絵馬と可愛い虎のおみくじが並んでいます。
縁結びのご利益もあり、祇園の芸妓や舞妓が
「いい旦那さんが見つかりますように」とお詣りする姿も見られるといいます。
両足院本坊の庭園は普段は非公開ですが、初夏のころに特別公開され、
書院の前の池泉回遊式庭園には、半夏生の葉が白く美しい見ごろを迎えます。
吽形の狛虎 |
阿形の狛虎 |
寅のおみくじ | 半夏生の庭 |