山科 毘沙門堂

山科の毘沙門堂は京都五大門跡のひとつに数えられています。
奈良時代行基によって京都に建てられた出雲寺を応仁の乱で焼失後
江戸時代初期に家康の側近天海によってこの地に移され、毘沙門堂と名を改めました。

向唐破風造りの華麗な門をくぐると
正面本堂には秘仏のご本尊毘沙門天が祀られています。

さらに大津坂本まで足を延ばすと日吉大社の参道入り口には、
今年も寅の絵馬が奉納されています。

日吉大社の摂社には徳川家康を祀る東照宮があります。
天海によって建てられたこの東照宮は日光東照宮の雛形となった建物で、
家康は寅年生まれというので正面欄間には虎の彫刻があります。

五月端午の節句に「張子の虎」を飾るのは、
男の子の誕生を祝い虎のように強くたくましく成長することを願います。
しかし、張り子の虎には主体性がなくいつも首でうなずくイエスマンの人、
見かけは虎だが紙で作られ腹は空っぽの見掛け倒しの人を意味するとも言います。

日吉大社の寅絵馬
   
日吉東照宮
                

日吉東照宮  欄間の虎
  
  張子の虎