信楽焼の狸
町のあちらこちらに信楽焼の店があり、どの店の表にも狸が並び、
中には大きな狸が表情豊かに出迎えてくれます。
よく見ると狸の顔は皆違っており、自分の好みに合った狸を探すのも楽しみです。
明治30年代に陶芸家初代藤原銕造が、ある月夜の晩に腹づつみを叩いている狸を見て
等身大の信楽焼の狸にしたのが始まりといわれます。
狸は「八相縁起」といって、八つの徳があります。
狸の笑顔は愛想よく、笠は災難を避け、大きな目は周囲に気配りし、
大きなお腹は常に太っ腹で、徳利は人徳を身につけ、通い帳は信用第一、
そして真ん中の金袋はずばり金運、太い尻尾は全てにしっかりとした終わりを意味します。
たぬきは「他を抜く」とも読まれ、店先において商売繁盛を願います。
11月8日は「信楽たぬきの日」です。 いい月と八相縁起の組合せから決められ、
日頃立ちっぱなしの狸に休んでもらう感謝の日だそうです。
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