金福寺

京に遊ぶ芭蕉は風雅の道を究めた石川丈山をしのび一乗寺の詩仙堂を訪ねました。
そして詩仙堂のすぐ近くにある金福寺に滞在します。

金福寺は比叡山の慈覚大師創建と伝えられますが、
江戸時代円光寺の鉄舟和尚によって再興され、臨済宗のお寺となりました。

芭蕉に私淑する鉄舟和尚は、風雅の道についてここで芭蕉と語り合い、
芭蕉に貸し与えた写真の上に見える草庵を芭蕉庵と名付けました。
境内には芭蕉の「うき我を寂しがらせよ閑古鳥」の句碑があります。

その後70年、芭蕉の風韻を慕ってここを訪れた与謝蕪村は、
荒廃していた芭蕉庵を惜しみ、安永5年(1776)今に残る芭蕉庵を再興しました。

俳人であり、画家としても知られる蕪村は芭蕉の像を描きお寺に納め、
天明3年(1783)63歳で没するとここに墓を造りました。

芭蕉庵と左手前芭蕉句碑 
うき我を寂しがらせよ閑古鳥

与謝蕪村の墓  
             

詩仙堂 
 JR石山駅前にある芭蕉像