真如堂

神楽岡の東南にある真正極楽寺は通称真如堂として知られています。
境内には向井去来の「涼しさや野山に満つる念仏かな」の句碑があります。
表門を入ってすぐ右の塔頭覚円院は「去来の寺」ともいわれ、向井家の菩提寺です。

また真如堂の墓地には向井家の墓があり、去来も葬られました。
ただ去来の墓は没後130年ころまでは確認されましたが、その後行方が分からず
今は向井家の墓地には去来の供養塔が建てられています。
落柿舎の弘源寺にある去来の墓には遺髪が納められました。

去来は長崎の医者の子に生まれ、8歳の時一家とともに京へ移り住みました。
少年のころは武家の道を志しましたが、途中から俳諧の道を選びます。

30歳のころ其角を通じて芭蕉に師事し、猿蓑の編纂を任されるなど芭蕉の信任も厚く、
蕉門十哲の一人、そして俳諧奉行とも呼ばれました。
芭蕉は去来の落柿舎にもたびたび滞在しています。


去来の寺 覚円院 

 前列左から2番目  去来の小さな供養塔
         
  
去来句碑
涼しさや野山に満つる念仏かな

 真如堂 本堂