鶏鉾

中国尭の時代、天下泰平の世が続き、訴訟のときに使われる太鼓に苔が生え、
鶏が巣をつくったという平和な説話をあらわしています。
鉾の先にある三角の中の円形は鶏卵を意味します。
鶏鉾の毛綴の見送り「トロイの皇子ヘクトールが妻子に別れを告げる図」は復元品で新調されていますが、
元のものは重要文化財として保存されています。
これは16世紀ころにベルギーのブリュッセルで制作され、江戸初期に日本へ伝わりました。

次は木賊山(とくさやま)です。ご神体は木賊を刈る翁です。
世阿弥の謡曲「木賊」は、我が子を人にさらわれ信濃の国伏屋の里で一人寂しく木賊を刈る老翁のもとへ、
子供を連れた僧が現れ子供と再会を果たすという物語です。

綾傘鉾は昭和54年に戦後初めて100年振りに傘鉾として復興しました。
5尺の棒を振り回す棒振り踊りは、これでもって厄神を祓います。

 鶏鉾 見送り16cベルギー製毛綴 復元品

 木賊山

               
 
綾傘鉾

 綾傘鉾 棒振り踊り