地蔵盆 生御膳

坂本の六地蔵は延暦寺の3代目座主慈覚大師円仁が、坂本の六か所に配置しました。

しかし坂本は地蔵の里ともいわれ、2千とも3千ともいわれるお地蔵さんが各地に置かれています。
8月24日はお地蔵さんの縁日で、その前後には各町内で地蔵盆が行われます。

地蔵盆には野菜や果物を使って鶴亀や牛馬、男女の子供姿、宝船などを作り
「生御膳」として三方に乗せてお供えします。

そして翌日にはそれを調理して再度お地蔵さんに供えられます。
地蔵盆にはお地蔵さんの前で数珠回し、福引、お菓子の配布、花火などが行われ、
子供たちにとって最も楽しい催しです。
しかし今年はコロナ禍とあって、ほとんどの行事がが中止され寂しい地蔵盆となりました。

昔子供が幼くして死ぬと「親に先立つ不孝もの」として賽の河原で鬼にいじめられ、
それを救ってくれるのが地蔵菩薩でした。
そこで地蔵は子供のお守りであり、またこの世とあの世の境に位置したことから、
村の境の辻に立つ道祖神ともされました。


 野菜や果物のお人形
 
   
胡瓜・茄子の動物
       
          

 阿弥陀来迎図
        
 理性院 延命地蔵