円山公園 枝垂れ桜

今回はゆっくりと円山公園を散策します。
この辺りは江戸時代末まで、現在の八坂神社である祇園感神院と安養寺・長楽寺などの境内でしたが、
明治の廃仏毀釈によってこれらの一部が国の所有となりました。
明治19年公園が設置され、翌年京都市に移管されます。

公園は出店などが並ぶ歓楽街でしたが、大正元年7代目小川治兵衛の作庭によって、
約9万平方メートルの池泉回遊式和風庭園として現在の姿となりました。

先ず円山といえば春に代表されるのが枝垂れ桜です。
初代の桜は明治の初めに宝寿院にあった樹齢200年余りの桜が、
寺の廃絶にともない伐採されようとしたのを明石博高(ひろあきら)が5円で買い取り
京都府に寄付し、円山公園の名桜として残されました。
しかし昭和22年に枯れてしまいます。

初代の種子から育てられた2代目は、昭和24年に植樹され樹齢約90年を数えます。
かがり火に映し出される夜桜の風情は格別です。


 今年9月の枝垂れ桜

名勝 円山公園 
 
              
 
円山公園風景