金堂(国宝)

南大門をくぐると正面が金堂ですが、有料拝観の入り口は奥になります。
金堂(国宝)は東寺の本堂で、現在の建物は桃山時代に豊臣秀頼によって再建されたものです。
須弥壇の上には桃山時代の仏師康正の作になる重文の薬師三尊が祀られています。

その奥に講堂があります。
講堂(重文)は室町時代に再建され、境内の丁度中央に位置し
そこに祀られている大日如来は、宇宙の中心をなすものとみなされています。

内陣には大日如来を中心とする五智如来(重文)、その左右には右に五大菩薩像、
左に五大明王像その両側に梵天、帝釈天そして四隅に四天王像など
平安時代の国宝16体の仏像がずらりと安置され、
弘法大師の密教の浄土を表すものとして立体曼荼羅と称されます。

さらにその奥は食堂(じきどう)で、昔は僧の生活の場であり、食事も修行のひとつでした。
現在の建物は昭和に再建されたもので
本尊には十一面観音立が祀られ、洛陽三十三ヶ所霊場のひとつです。

 金堂
   
講堂
 
                         
 食堂

 庭園から見る左金堂、右講堂