大仏餅家 豊国神社参道

秀吉が方広寺に大仏を造った時、その門前には大仏餅を商う店が並びにぎわいました。

大仏殿跡地に建てられた豊国神社の前には、
文禄・慶長の役で明や朝鮮の戦死者の耳や鼻を持ち帰って葬った耳塚があります。

その前の正面通りと伏見街道の交わるあたりに昭和のころまで大仏餅屋があり、
そこが五右衛門の隠れ家であったと伝えられていました。
隠れ家からは鴨川の河原への抜け穴もあったそうです。

五右衛門はここから伏見城へ忍び込み、
秀吉の寝所に置かれている千鳥の形をした青磁の香炉を盗もうとしたとき、
千鳥が鳴いて五右衛門は捕まえられたとの話もあります。

大仏餅屋は現在甘春堂にその伝統が引き継がれています。

山崎の水無瀬神宮には神門の横の塀に五右衛門の手形と伝えられるものがあります。
神宮の宝刀を盗もうとしてやって来たのですが、神の威力の前に境内に入ることができず、
手形を残して立ち去ったそうです。
水無瀬神宮には盗難除けのお守りがあります。

 参道にある耳塚
 甘春堂 大仏餅
 
              
   
 伏見城           
     
 水無瀬神宮