地蔵禅院

椿坂を登り小高い山の中腹に枝垂れ桜で知られる地蔵禅院があります

このお寺の歴史は古く、奈良時代の白鳳年間に聖武天皇の祈願により
井手の左大臣と呼ばれた橘諸兄によって創建されたと伝えられます。

創建当初は華厳宗でしたが、幾多の盛衰を経て江戸時代の寛永年間に曹洞宗の禅寺として再興されました。
ご本尊の地蔵菩薩は橘諸兄の念持仏です。

境内にある枝垂れ桜の古木は樹齢約300年で、
円山公園の初代枝垂れ桜(昭和22年枯れ死)とは同じ親木から株分けされた兄弟木であり、
京都府の天然記念物に指定されています。
丁度この時も円山公園の枝垂れ桜を思わせる枝ぶりに満開の桜が見られました。

境内からは南山城平野の向こうに生駒、信貴の連山が一望できます。

地蔵院の隣には橘諸兄が創祀した玉津岡神社があり、
境内には橘諸兄と橘氏一族である楠正成を祀る橘社も置かれています。


 枝垂れ桜 府指定天然記念物

 地蔵禅院山門

          
 
地蔵禅院から南山城展望

 玉津岡神社