曹源池庭園

 参道の奥には庫裏があり、庫裏を入ると正面に
平田精耕老師筆の達磨図大衝立が置かれています。

その後ろに大方丈があり、夢窓国師の作と伝えられる曹源池庭園に面しています。
池泉回遊式の庭園は池の正面に石組みの滝があり、自然石の橋や岩の島を配し、
後ろの亀山や遠く嵐山が借景に取り込まれ、史跡名勝に指定されています。

法堂は旧選仏堂の建物を移したもので、本尊は釈迦三尊が祀られ
天井には鈴木松年の雲竜図が描かれていましたが、今は加山又造の八方睨みの竜が描かれています。
境内には後嵯峨、亀山天皇の御陵もあります。

塔頭の弘源寺は幕末長州藩士が陣営とし、
元治元年(1864)7月ここから御所の蛤御門の変に出陣しました。
お寺の柱にはその時長州藩士が付けた刀傷が残されています。

また足利尊氏は天龍寺建立にあたり、その資金を造るべく天龍寺船を仕立て、  
対元貿易を行い多大の利益を得たことでもよく知られています。

曹源池庭園 滝の石組み 
 弘源寺 幕末の刀傷 

     

法堂 

 弘源寺