清涼寺 釈迦堂

清涼寺は最初華厳宗のお寺でしたが、
平安末期には専修念仏の道場として栄え、法然上人も
若きころここで七日間の参篭をし、現在は浄土宗知恩院派に属しています。

本堂である釈迦堂は元豊臣秀頼によって再建されたものを、
元禄14年(1701)五代将軍綱吉と桂昌院の発願で住友家の寄進によって再建されました。

本尊は奝然が印度、中国を経て日本へもたらした三国伝来の釈迦如来立像(国宝・北宋)です。
赤栴檀の香木で彫られたお姿は
、釈迦の仏像というよりは釈迦37歳の修行を終えた生身の姿が刻まれています。
このような釈迦像は清涼寺式釈迦如来として、日本各地に残されています。
昭和28年この釈迦の胎内から絹製の五臓六腑が出てきて話題になりました。

昭和55年大坂城三の丸跡から出てきた秀頼の首がここに首塚として葬られています。
その他境内には弁天堂、棲霞寺阿弥陀堂、経 蔵、霊宝館、薬師堂、狂言堂などがあります。

3月15日には涅槃会、4月には嵯峨大念仏狂言とお松明式が行われます。

 

 本堂 黄檗隠元禅師筆「栴檀瑞像」額

弁天堂
 
 
          
 秀頼首塚

一切経蔵 傅大士(ふだいし)父子像