おかめ塚

この本堂を建立していた時、大工の棟梁長井高次は寄進された四天柱の内の一本を、
誤って短く切り落としてしまいました。
苦悩する夫に、妻おかめは他の柱も揃えて切り、その上に斗栱
(ときょう)と呼ぶ木組を載せることを提案し、本堂は立派に完成しました。

しかし、おかめはこのことが漏れ、夫の名声に傷がつくことを恐れ自刃します。
今でもこのような由来から、上棟式にはおかめの面を御幣に付けて飾り、
工事の安全と家内安全を併せて祈ります。