疏水 三井寺口 大津美保ヶ関から取り入れられた琵琶湖の水は、 三井寺の下からトンネルで山科へ抜け、 毘沙門堂や本圀寺の山裾を縫って、日ノ岡から再び東山をくぐり蹴上へ通じています。 この間8,7kmは第1疏水として、明治18年に着工、23年に竣工されました。 当時の京都府知事北垣国道は、東京工科大学を卒業したばかりの23歳田邉朔郎に設計、施工を委託し、 外国人の手を借りずにこの難工事を完成させました。