山科疏水

 山科に入ると、流れに沿って約4kmの散歩道が続き、満開の桜が水面に美しく影を落としています。
南に広がる山科盆地の彼方には、醍醐の山々がかすみ、眼下にJR山科駅も見えます。

明治の頃、お客や近江のお米、薪炭などを乗せた和船がここを往き来し、大津へ往く船は、
船頭たちが疏水沿いの小道を綱で曳いていました。
そのため正面の橋には石段があり、一段高くなっています。
大正元年京津電気軌道が開通し、前年13万人を運んだ客船も大正4年頃廃止となりました。