飛雲閣

 西本願寺の重厚な寺院建築の中で、東南隅の土塀に囲まれた一角に数奇屋風建築の美しさを見せる飛雲閣があります。
金閣、銀閣とともに京の三名閣に数えられています。

 飛雲閣は三層の楼閣で構成され、唐破風と入母屋など変化に飛んだ屋根を組み合わせた軽快な姿を滴翠園の
滄浪池に静かに映しています。秀吉の聚楽第の建物を移したとも伝えられます。

 飛雲閣から廊下で繋がる浴室黄鶴台は、床板の間から蒸気の出る蒸し風呂で、入浴のとき床に
 敷いた布が風呂敷と名付けられ、用途を変えて今に伝わっています。