二階傘の間
二階奥座敷に上がると、ほのかな明かりの部屋に、 太夫の道中傘が貼り付けられた襖の斬新なデザインに圧倒されます。 床の間には桂小五郎の掛け軸が掛かっていました。 この輪違屋は、元禄元年(1,688)に置屋「養花楼」として創業、 現在の建物は安政4年(1857)に再建され、明治4年にほぼ今の姿に改修されています。 新撰組隊士と輪違屋遊女との関わりも多く、浅田次郎の小説「輪違屋糸里」を初め、 伊東甲子太郎と花香太夫、山南敬介と明里などのロマンが残されています。