輪違屋

花街には揚屋と置屋があり、角屋に代表される揚屋では置屋から遊女を呼び、
お客に食事の接待や歌舞音曲のもてなし行う今日の料亭です。
ここ輪違屋は、置屋として太夫、芸妓を抱え、各揚屋からの要請に応じて遊女を派遣する
プロダクションの役割を果たしていました。

太夫が置屋から揚屋へ向かう道中は、禿(かむろ)を従え、定紋入りの長柄の大傘をさし、
「内八文字」を踏んで練り歩く太夫道中として知られています。

輪違屋は、島原では唯一今もお茶屋としての営業を続けており、一般見学はできません。