千日回峰行 (比叡山から琵琶湖を望む)
比叡山延暦寺には、9世紀半ば最澄の孫弟子にあたる相応和尚により始められた、 千日回峰行という厳しい修行が伝えられています。
比叡山三塔十六谷と坂本日吉大社までの道を雨の日も風の日もひたすら歩み、 真言を唱えながら300ヶ所の礼拝所をめぐります。
頭に未開の蓮華をかたどった檜笠をいただき、白装束にわらじ姿で、腰に死出紐と降魔の剣を持ちます。 行半ばで挫折するときは、自ら命を絶つ覚悟の死に装束と言われています。