社殿に向かう八基の燈籠

午後8時いよいよ8基の燈籠の灯はしじまにこだまする太鼓と音頭に合わせて、
街道から暗闇の八瀬天満宮の参道をすすみます。幻想的な光が揺れ現世を忘れさせるようなひとときです。

お宮の境内には櫓が設けられ、燈籠着が客席の周囲を廻ります。
そして、舞台では踊り子たちの塩汲み踊が奉納され、夜は静かに更けて行きます。

京の近郊にあって観光客も少なく、俗化されずに残されているこの祭りに感激を覚えます。

    八瀬の里 眠れる比叡の 麓かな  虚子